小物アイテムのお手入れ

「革ってお手入れが必要なの?」
「長く使用しているが、お手入れはしたことがない」
「きれいに使いたいけどやり方が分からない」

など、毎日使用している革製品を放置していませんか?
「革製品」はバッグのお手入れでも説明した通り、人の肌と同じようなもの。使い続けていくと人の肌と同様に油分や潤いが失われていきます。潤いが失われると、ひび割れの原因になったり、ダメージが付きやすくなります。
また水や高温に弱く、経年劣化もしていくのでできるだけ定期的にメンテナンスを行うと長くきれいに使っていただけます。

今回は、身近によく使用する革財布のお手入れのご紹介です。バッグ同様、簡単にできますのでぜひお試しください。

用意するもの

  • 革専用のケアクリーム

    初心者用のクリームはデリケートクリームがおすすめです。革は人の皮膚と同様、表面が乾いてくるとひび割れの原因となります。栄養と潤いを与えてくれる柔らかくて軽いデリケートクリームを選ぶのがおすすめです。

  • リッシングクロスやコットン・ウエスなどと呼ばれる専用の革用布が理想的ですが すぐに用意できない場合は、やわらかい清潔な布でも代用可能です。汚れた布だと、拭き取る際に布の汚れが付いてしまう場合があるのでできるだけきれいな布を用意します。

  • 専用ブラシ

    ブラシは汚れを取ったり、馴染ませたりする際に使用します。革用には馬毛ブラシがおすすめです。馬毛の他にも様々なブラシがありますが、革用には中でもしなやかで柔らかい馬毛のブラシが最適です。


■お手入れ方法

①ブラシで汚れやほこりを落とします。

編み込まれたデザインのアイテムなど、ほこりや汚れが間に入りやすいものは 隙間をなぞるようにこまかく汚れを取り除きます。黒ずみやブラシで取れないよごれは、専用消しゴムでやさしくこすることで除去できます。(※一般の消しゴムでも可能ですが、表面をきれいにし柔らかい消しゴムを使用します)

②ケアクリームを表面に塗り込む

ここで布を用意し、指に巻き付けるように持ちます。クリームを布に取り、万遍なく塗り込んでいきます。クリームの量は、財布程度の小さめアイテムならば米粒程の量で充分です。多く取り過ぎるとシミの原因になりますので、まずは目立たない部分から塗っていきます。革は油分をすぐに吸収してしまうため、できるだけすばやく薄く全体的に広げていくのがポイントです。

全体に塗り込んだら終了。さっと乾いた布で油分を拭き取り、30分~1時間ほど風通しの良い場所で乾かしたら完成です。

左がお手入れ前・右がお手入れ後。油分をしっかり含んで艶感が出ます。乾かして油分が馴染むとより味が出てきます。

簡単にできるお手入れなので、ぜひ試してみてください。